縫い子さんの日がな一日(改)

「若き職人」の称号を返上しつつ、中々、「熟練の職人」になれない田舎の仕立て屋さんの日がな一日

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総柄合わせの付け下げ小紋。

われながら、なんじゃ、そりゃ。と思うのだけれど、
付け下げ風に肩から柄が振り分けられていて、
上から下まで、総柄合わせで、合わそうと思えば、そりゃーもう、雲どりのラインから、松葉の一本に至るまで。

   所詮、付け下げ小紋の分際で、何が楽しくて柄合わせせにゃならんのじゃ。ブツブツ。

そうそう。
「小紋」なのだから、柄がこまいのなんのって。
結局、苦労して柄のところを色変えて一所懸命縫っても、「付け下げ小紋」なのよ。

と、ブチりながらも、抱き巾なんて、柄、合わせませんよ。


訪問着以上のフォーマルな着物で総柄合わせの場合、

   ・・・・・・って、訪問着か振袖しか無いじゃん。という突っ込みはなしで、

合うだけの柄をあわせます。
お高いものですから、それなりに気を使い、やっぱり、着たときに見えるところは出来るだけ合わせましょう。

例えば、衽は剣先まで柄があい、掛衿、裄付けは言うに及ばず、衿先、肩周りまで合う、とかね。
そういう場合は、身幅と裄は寸法通りで、抱き巾は通しにしたりすることもあります。

だがしかし。
付け下げ以下、例えば、大島の大きな麻の葉柄だったりしたら、上手いことすると全部合っちゃったりする訳です。
今回の付け下げ小紋とかもね。

さて。
この場合、合わすべきか合わさないべきか。

お師匠さんは、

   裾から2尺と掛衿・裄が合うようなら合わせなさい。
   背と衽は合わせられるだけ合わせて、脇は無視してオッケー。

とのこと。さらに曰く。

   身八つから下なんか、着たときに見えるもんかい。
   見えないところで寸法の調節しないで、どこでやる。
   俺らは職人であって、芸術家じゃない(キッパリ

仰るとおりで。

そんな訳で、おおよそ、付け下げ以下、普段着は、
どれだけ柄が合おうとも、抱き巾は詰めて、着易い方向へ持っていったほうがいいと思うのです。
だって。
洋服だって、自分の寸法に合う、カッコいい着こなしのお洋服を選ぶでしょう? さらに、やせて見えたりしたら、なお、よろし。

着物だって同じです。
見栄を張る着物と、着心地追求の着物とは、別にしておいたほうがいいと思うのです。
仕事中


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