縫い子さんの日がな一日(改)

「若き職人」の称号を返上しつつ、中々、「熟練の職人」になれない田舎の仕立て屋さんの日がな一日

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ワタクシが見た七五三。

 見渡すといろいろいます。
 手前味噌から。

 へにゃごんは、一つ身に上げをして、初着の紐を解き、中に心を入れたものを帯にして、総絞りの羽織の仕立て直した袖なしの被布。中は、さらしの身頃に、えげつないぐらいまっ黄緑のブロードのはぎれを半襟代わりにかけて、初着についていた鼻血が出そうな真っ赤な袖襦袢を付けた半襦袢。
 
 被布の衿にひらひらのついた赤ちゃん仕様。
 大抵は、綿が入っているのでふっくらもっさり。
 被布の窓が大きすぎて、舌がべろんと、あっかんべーされてるイメージの被布が多い。
 そういうものは、大体、首が詰まって前のめりに見える。

 きらきらのサテン地のように妙に光る着物もあった。
 化繊だし、綿も入っているから、張りがあるのは仕方がないのだけど、もう少し、絹に似せた垂れ具合を再現できないのだろうかと思うものが多い。
 綿抜きでいいと思うんだけどねぇ・・・・・・。

 被布の竪衿が折り返って着ているものもあった。
 大人で言えば、花魁風なんだろうか。

 どの子もかわいいが、黄八のアンサンブルがいた。
 可愛いよ。黄八のアンサンブル。町娘風ですごく可愛い。
 かわいいがっ!!
 七五三なんだから、せめて、染めの着物にしようよ。
 黄八のアンサンブルは、お正月にしてさ。

 男の子もいた。
 男の子は、今はやりの、壮大な羽織を着ていた。
 明らかに、借り物。
 
 思い返しても、自前であつらえた子はいなかったなぁ・・・・・・。
 お母さんのお下がりとか、おばあちゃんがとっといてくれたとか、ありそうなものなのに、それらしい子はなかった。
 とても残念。

 さて。
 七五三なのだから、7歳の子もいた。
 きっちり帯を締めて、しごきを巻いて、頭はきれいに結い上げて、すっかりお嬢さん。
 もちろん、帯は作り帯らしく、かっきりしていたけどね。

 祝詞をあげるのに控え室で待っていたら、一人の女の子が、何度も、前を通る。
 鮮やかな色使いの絵羽付けの振袖で、おしゃまさんらしく、手を軽く曲げて、おしとやかにそそと通り過ぎる。
 手を曲げるのが、えらいなと思った。
 今時、成人式でさえ、だらんと手を下ろしてにょきっと出してるだらしない格好のお嬢さんが多いのに。

 ちらりと、へにゃごんをみて、ついっと頭をそびやかして通り過ぎる。
 へにゃかかとふと顔を見合わせて笑ってしまった。

「お姉ちゃん、きれいだね~。いいね~。へにゃちゃんも、あと少ししたら、あーいうの着るんだよ~」

 といってあげたら、本人も気を良くしたらしく、へにゃごんの頭をひとつ二つなでてくれた。
 祝詞のあと。
「『あーいうの』は着ないけどね」
 にやっと笑いあって、へにゃごんの頭をなでた。

 そう。
 あーいうのは着ない。
 
 どういうのにしようかなぁ・・・・・・。
 やっぱり、染めの小紋だよね。

 ひわ母の四つ身の晴れ着がある。
 雪輪の綸子の小紋もあったから、あれを四つ身にしてもいいなぁ。
 でも、もったいないかも。
 
 また、オークションでも覗いてみよう。
 予算は5000円くらいかな。
 
子供もの

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