縫い子さんの日がな一日(改)

「若き職人」の称号を返上しつつ、中々、「熟練の職人」になれない田舎の仕立て屋さんの日がな一日

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金通し

 ラメとは違います。
 金糸を織り込んだ生地で、生地も少し厚く重たく、重厚感にあふれた奥行きのある生地です。
 これが銀色ならば、銀通しといいます。
 じゃあ、例えば、これが銅であったら、銅通しというのか。というと、そんなものはありません。
 
 昔、どこかで言ってましたが、着物の世界でも、金と銀しか駄目なんです。銅では駄目なんです。
 でも、銀でもいいということは、一位でなくちゃ駄目ってことではないので、ましかもしれません。

 さて。
 この金通し。錆びます。手入れを間違うとものすごい錆がくるんです。
 呉服屋さんから持ち込まれたシミだらけの訪問着を見て、びっくり。
 
 何でこんなになったんですか!?

 と、聞いたところ、悉皆屋さんが言うには、錆びたのだそうです。

 で。これをどうしろと。

 恐る恐る聞いたら、案の定、「筋を隠して出来るだけきれいにしてください」。

 ・・・…だよね。


 よくよく見ると、二つも三つも筋があります。
 二回も三回も仕立て直したわけではないと思うのですが、どうも変だな。と思っていたら、畳んだときの折がそのまま錆びてシミになったようで。
 ってことは、どう考えても、全部の筋は隠れないわけです。
 だって、畳んだときの折ってことは、すでに見えているところに筋があり、これを隠すとなると、かなり狭く小さくなってしまうのです。

 しょうがない。

 そこはだしました。
 それと。
 鉛筆で書いたような黒い筋が残っていました。
 黒いんです。
 まさか、自分で仕立てたわけではないでしょうから、本職さんが縫ってると思うんです。
 でも、黒い。
 本職が鉛筆で筋を引くわけではあるまいし・・・・・・。

 そういえば。

 昔、悉皆屋さんが嘆いていました。

 和裁塾で、筋を引っ張るのに、石鹸を使っているところがある。
 石鹸のアルカリ成分は絹には悪影響で、その他もろもろの薬品と化学反応を起こして黒く残ることがある。
 だから、水で洗えない正絹には絶対使わないで欲しい。

 ・・・・・・黒く・・・・・・。
 まさか、ね。
着物

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