縫い子さんの日がな一日(改)

「若き職人」の称号を返上しつつ、中々、「熟練の職人」になれない田舎の仕立て屋さんの日がな一日

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鈴虫。

気を取り直して。


8月末ごろにいただいてきた鈴虫。
当初50匹前後いた幼虫達は、10匹足らずになり、涼やかな鳴き声を披露してくれています。


   昔、昔は、現在の松虫を「スズムシ」、鈴虫を「マツムシ」と呼んでいたようです。
   松虫の「チンチロリン」を鈴の音、
   鈴虫の「リーン、リーン」を松を渡る風の音、
   と聞きなしたそうです。

ちなみに、ワタクシの観察では、
鳴き始めて、音が一番高くなるところから一番小さくなるところを一区切りの「リーン」として、
5回。
鳴くと、黙るようです。

際限なく、リンリンランラン鳴き喚いているわけではないのですね。
考えてみれば、あの小さな体で、アレだけの音量を生み出しているのですから、当たり前といえば、当たり前。

周波数が高すぎて、電話では聞こえないのだそうです。
へー。


風流でいいわね。と思われたあなた。
一度、飼ってみて下さい。

案外、重低音の利いたやかましい音色です。


以下、うちの可愛い鈴虫ちゃん達の奮闘記です。
長いのでお暇な方だけ、どうぞ。さて。
20日ほど前に、最初の一匹が脱皮に成功し、成虫になりました。
卵管が長いところを見ると、メスでした。


   首の付け根が割れて、出てくるまで10分強。
   そこから、羽を広げて乾かすまで10分強。
   その後、自分の抜け殻を食って10分強。

   計、40分くらいかかります。

この脱皮。有態に言えば、「加齢」です。
脱皮前と脱皮後、体の大きさは2倍近くになっている模様。
あんな小さな殻の中から、いきなり、2倍もの質量が抜け出てくるのです。

どうなってるんだろう。

殻が割れて、そこから、唐突に細胞分裂が始まるのかな?
それとも、細胞の数そのものは変わらず、内圧によって殻が割れて、
圧縮された細胞が元の大きさに戻るだけなのかな?

でもさ。
触覚とか足の長さとか、明らかに長くなってるよ?

……謎は尽きません。


やがて、最初のオスが脱皮しました。   

ところが、こやつ。
脱皮直後に何かがあったらしく、羽が乾ききらないうちに、歩き回ってしまったようです。
彼の羽は、くしゃくしゃのまま、固まってしまいました。

彼の名前は、

   長男。←なんにでも名前をつけたがるのです。


この長男坊。一寸の虫にも五分の魂があるのでしょうか。
他の次男坊や三男坊が羽を立ててリンリン鳴き始めると、
のこのこやってきて、

   邪魔をする。

奴らを追い払ったあとに、自分がくしゃくしゃの羽を高々と掲げて、
鳴こうと努力する。
羽は震えるのですが、鳴くことは出来ないのです。

やがて、追い払われた次男坊以下、他所のきゅうりに乗って、再びリンリン鳴き始める。
すると、また、邪魔をしに行く。そして、鳴き真似をする。

その繰り返し。

報われない努力をし続ける長男に、最初は、
「嫉妬ゆえの嫌がらせ」と、思われ、虫かごから追い出し作戦まで立案されていましたが、
この頃、思うようになったのです。

たまたま、どういうわけか、羽が真っ直ぐにならず、
自然界であれば、とっくの昔に、他の虫、鳥なんかの栄養になっているはずの長男。

彼は、ただ、与えられた命を一生懸命に生きているだけじゃないのか?
だから、本能のままにメスを巡って、他の奴らの邪魔もするし、
求愛の音楽も奏でようとする。

叶わなくても、それが長男の生き様なんだよね。

   いと、あはれなり。



ところで、モノノ本に、
「カルシウムが不足すると、共食いをする」
とあったので、煮干を投入。
見ると、最初に置いたところから、随分離れたところまで、移動している。

   よもや、煮干が自分で泳いでいったわけではあるまい?

よくよく注意してみると、自分よりも、かなり大きな煮干を、ずるずると引き摺っていく不届き者を発見。

   君、君。独り占めは良くないな。

と。ひょい、と見ると、なんと! 煮干が骨になっているではないか!!
カルシウムを補うために入れてるのに、骨、残してどうするんだよ。
というより、
さすがの鈴虫君も、魚の背骨は硬かったのか?
いや。
それよりも、
煮干も、魚だったのだなと、改めて感じたしだい。
まるで、恐竜の化石の発掘されたような、そんなきれいな背骨を見せていただきました。

ワンダホー! 鈴虫!!


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3 Comments

Comment

No title

豪そうに奮闘記を書いてますが、本当の飼育係は、さっちゃんです。
いつもきゅうりを替えてくれてありがとう。おっかさん。←??

>ちあきさん。
長男は、今でも元気に動いています。
交尾をすることもないから、メスに食われることもないのかなぁ?
そういう意味でも、一番長生きしそうな雰囲気。
卵の殻は、糠漬に使ってしまったので、今度、取り置きしてもらいます。

>蓮花さん。
一生を左右するような真面目な話をしている最中に鳴くので話が聞こえない。居間から玄関先に引っ越してもらいました。TPOをわきまえて鳴いてね。

用無しになったら食っちまうって、天然リサイクルの効率のよさを実感。さすがに食うほうも、自分と同じ大きさの奴、丸ごとは辛いようです。
でも、スプラッタはちょっとね。
2006/09/24(Sun) 10:04:00 | URL | ひわ@飼育係補助 [ Edit]

No title

やかましいですよね。
カルシウムあげてても交尾したら共食い・・・
一気にたべちゃえばいいのに
足が無いのとか残ってるんだもん、しょぼん
2006/09/22(Fri) 20:46:00 | URL | 蓮花 [ Edit]

No title

鈴虫は昔実家でも飼っていましたが、鳴き声を鑑賞するだけで観察してみたことはなかったです。

長男君、けなげです(涙)

そうなんですよね~、本能に従い羽を切られた孔雀の雄が、雌の前で一生懸命羽を広げてディスプレイを試みると訊いて、思わず哀れさに涙したものでした。

孔雀にはもう広げる羽がないのが分りませんし、長男君も自分が雌を呼ぶことが出来ないのを知らない・・・・

でも人間と違って素直で可愛いです。

カルシュームは卵の殻をくだいてみたらどうでしょうか?
2006/09/21(Thu) 09:10:00 | URL | ちあき [ Edit]
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