縫い子さんの日がな一日(改)

「若き職人」の称号を返上しつつ、中々、「熟練の職人」になれない田舎の仕立て屋さんの日がな一日

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噂の『振り布付き』

どこで噂かは、聞かないでください。

昔は付け下げや訪問着にもつけたと聞きますが、
今は、つけたとしても本振袖くらいでしょうか。

余所行きの、おそらく一張羅のお着物の振りを保護するためと聞きましたが、
実は、ただのおしゃれだったとも。

   結局、お襦袢着たら、振り布なんか見えないじゃん?

なのに、振り布に柄あわせなんか付けたりするのです。


以下、ちょっと下世話な話になりますので、興味のない方は、素通りをお願いします。
うーん。下世話というより、生々しい人間生活。といい直しておきましょうか。和服とは……というよりも日本人の美意識なのかなぁ……
見えないところに金をかけるところに、おしゃれの真髄があるわけです。

男物のアンサンブルで、羽織裏に、ものすごい鷹の絵や富士山の絵が、さながら銭湯の壁画かと思われるほどに、
どばばーんっっ!!
と、あったりするのはそのためです。

「ここは暑いな」とか何とか言いながら、羽織を脱がせてもらったときに、肩裏をみて、
「おおっ!旦那! やりますな」
と唸らせることが着道楽の極意らしいです。


でもさ。いくら、高価とはいえ、それが春画で「真っ最中」な柄だったりなんかした日には、「どうなの、これ」と思わずにはいられないのです。

それとか、女物のお襦袢でも、四十八手の柄だったりしたら、指差しながら、
「これは無理だよね」
と、同意を求めずにいられないのです。
おかげで、「そんな」柄の時は、手が遅くなります。

所詮、女の園です(-ι- ) クックック
仕事中

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2 Comments

Comment

No title

>ちあきさん
TPOをわきまえて、見た目のおしゃれをし尽くした人が、日本風のチラリズムで肩裏やお襦袢に贅を尽くすのだそうです。
それが本当のお金持ちの着道楽なのだとか。

だから、昔は、お茶屋さんに着て行くようなお着物を、間違って堅気の場所に着ていくような旦那はいなかったのでしょうね。

それだけ、ある意味、『成金』が多くなったってことなんでしょうか。

『どくろの帯』も、真夜中の納涼大会にはうってつけです。帯に絞め殺されそうですけどね。
2006/09/14(Thu) 20:44:00 | URL | ひわ@生娘の恥じらい [ Edit]

No title

おはようございます。

振り布付きの振り袖は初めて見せてもらいました。

確かに凝ったおしゃれといえますが、仕立て屋は大変・・・・、柄合わせがなければ袖口と同じでしょうが。

長襦袢のそういった柄は水商売の女性専用と訊いていましたが、堅気の奥さんの注文と聞いて、呆れながら縫ったことがあります。

昔は呉服屋さんのほうで堅気の人には見せなかったものでしょうに・・・・

男物の羽裏もお座敷遊び専用で、堅気の家に行ったら、暑くても脱げなかったでしょうね。

それから最近、どくろの帯なんかも出てきて、粋がって締めているつもりでも、観ている方は不愉快です。作家もどうかしていますよ。
2006/09/13(Wed) 09:17:00 | URL | ちあき [ Edit]
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