縫い子さんの日がな一日(改)

「若き職人」の称号を返上しつつ、中々、「熟練の職人」になれない田舎の仕立て屋さんの日がな一日

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付け下げ・訪問着

着物の種類にはいろいろありまして。
大きく大別して2種類。


   柄合わせの無いもの:色無地、小紋

   柄合わせのあるもの:付け下げ、訪問着、色留め袖、黒留袖、振袖


色無地には喪服を含み、小紋には鮫小紋のように柄の向きを気をつけねばならないものがあります。
「柄合わせのあるもの」の中に、『振袖』を含んでますが、一時、花紋をつけた無地の振り袖が流行ったことがあります。
袴なんかに合わせると、なかなかどうして、粋ですよ~。

ワタクシ、卒業式で、袴に花紋の振袖を画策していたのですが、ひわ母がいつの間にか訪問着を購入いたしておりましたもので。
あるものは利用しましょう。と、呉服屋さんに袴の色を見立ててもらって、訪問着に袴を合わせました。
ベージュ系の訪問着で袴は萌黄のくすんだ感じです。

……残念ですが、写真がありませんのでアップできません。悪しからず。


そんな話はともかく。

付け下げとは、四裾に柄があり、かけ衿、裄には柄合わせの無いもので、八掛は別染めで通しでもぼかしでもオッケーです。
訪問着とは、四裾、掛衿、裄に柄あわせがあり、八掛は共布です。

以上が基本。

ところが、毎回上記に当てはまるものが来るわけもなく、

   柄あわせが衽のみ。でも、共八(共八掛)です。

とかね、

   掛衿に柄があり、四裾にも大きな柄があり、でも八掛はぼかしです。

みたいな。

どっち! どっちのお値段なの!? 付け下げと訪問着じゃ、お値段が違うじゃない!!

   共八なら、訪問着、別八(ぼかしなど。別八掛)なら付け下げでいい。

とは言われたものの、じゃあさ、じゃあさ。
 
   衽に一本のラインが合って、以上、共八です。これは、訪問着なの!?

ワタクシは、これを訪問着といってお仕立て代は頂けませんでした。伝票には確かに、「訪問着」とはっきりくっきりと書いてありましたが、納品伝票とにらめっこしながら、脳裏には「それをやっては、ぼったくり」と浮かんでは消えていくのです。

   ああ。あの呉服屋さんは、訪問着で売ってるのだから、きっと、仕立て代も訪問着でいただくんだろうな。うぬぬぬぬぅ。

頭を抱えながら、伝票には「付け下げ」。・・・・・・っと。



着物の柄を格付けするなら、明確なライン引きが欲しいところです。


******さらに迷いたい方は、続きをどうぞ。さて『訪問着』と『付け下げ』でさえそうなのに、
最近、また、怪しげなものが出ています。
最近に限ったことではないのですが、

   付け下げ訪問着。
   付け下げ小紋。

お互いを足して2で割ったようなものです。

付け下げ訪問着:
訪問着ほどフォーマルなところに着ていけないが、付け下げっていうのも、どうなの?

付け下げ小紋:
柄は小紋。肩で振り分けで付け下げ風の柄が入っています。でも、柄は合わない。

・・・・・・ま、あまり、多くは語るまい。
着物

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6 Comments

Comment

No title


>猫のプーさん
うちもどんぶりです。ついでにザルだったりもします。百円単位のお金は常に切り捨て。
でも、サイトを立ち上げるにあたって、なんと、居敷当て付500円。百円の単位が!!
半襟付けも取っちゃおうかしら。

『付け下げ訪問着』は、どう考えても、やり方、汚いぞ! 悪代官とつるんでる、呉服問屋のやり方じゃないか!!
などと息巻いてみても駄目みたいです。柄見たって、付け下げなんだもの・・・。
麻の葉の大島や、市松の着物なんかだったりしたら、思わず、袖から衿から柄合わせに命賭けてみたりして、考えてみたら、「これ、柄合わせたから、その分割り増しね」ってことにはならないのよね。
でもやっぱり、合わせちゃったりして。この凝り性が呪わしい・・・。
2006/08/12(Sat) 17:31:00 | URL | ひわ@やっぱり、小さい良心です。 [ Edit]

No title

>ちあきさん。
料金を先にお知らせするのは賛成です。がっ!
なんだか、金にアサマシイ気もするのです。・・・がっついてる? アタシ。

よく着物をお仕立てくださる人の中に、自分の中に、独特の知識体系が出来上がっているお方がいらっしゃることがあって。
落合監督(中日ドラゴンズ)に倣って、『オレ様流の人』と呼んでいますが、そういうお人には、所謂『常識』は通じにくいようです。

なので、顔見知りなどに値引きするときは、伝票に『ちょっと』上乗せ金額を書いて、-の金額を赤字で書くようにしています。
これなら、お得度満点でしょ? 知らぬが仏なりけり。ほほほ。・・・バラシチャッタラ、ダメジャン・・・。

そう。千円で言われるなら、一万円で!!
2006/08/12(Sat) 17:30:00 | URL | ひわ@小さい良心です。 [ Edit]

No title

わかるわぁ・・私はどんぶりなので、あんま細かくない方ですから、お金にもご縁がありません・・Myセンセのところで、色々見てきました。売る方は付け下げでも、「付け下げの訪問着」で売って、仕立ての方ニャ「付け下げ」で伝票きてまっせ☆
2006/08/11(Fri) 09:40:00 | URL | 猫のプーさん [ Edit]

No title

ひわさん、他の仕立て屋の料金表を良く見てくださいよ。

紋合わせが無料だったなんて、なんて好い人なんでしょう(笑)

けちな人は出し惜しむし、細かい人は一円単位でこだわります。

その経験に懲りて、あらかじめ細かい料金を知らせることにしていますが、素人でも分りそうなそうなことが分らない・・・振袖と単衣の裄直しもいっしょくた、絵羽と無地の違いも分らない!!!

そのお客さんは小紋も訪問着も何枚も仕立てていたんですよ。
ものによって仕立て代が違うのは当然分かっていると思ったのが間違いでした。

お金持ちですが細かいことでは有名だったようです。
千円で言われるのならいっそ五千円で言われた方がよかったかも(笑)
2006/08/09(Wed) 21:14:00 | URL | ちあき [ Edit]

No title

>ちあきさん
ええっ!? 私、紋合わせは、お値段いただいてませんよ!!?
一つ紋でも、文無し・・・いや、紋無しでも色無地は色無地です。

・・・よし。もらおう。もらうぜ。もらってやるぜ。


以前、ケチ。と有名な近所の奥様が、娘さんの成人式にと振袖と帯を持参されました。
やった! 割のいい仕事だわ!! と内心ほくほくしながら、
「お値段、高いですよ?」と一応念押し。
納品のときも別に何も言われなかったのに、あとで、遠くの方から、「ぼったくられた」と・・・・・・。

それから数年たって、今度は、
「明日着たい単衣があるのだけど、お袖が合わなくて」
と裄直しを持参。
笑顔の裏で、『他所持っていけよ(怒)ぼったくるぞ、おらぁ』と悪態をつきつつ納品。

「安いわね~」
とお褒めの言葉をいただきました。

振袖と、単衣の裄直しを一緒にしないでください(怒)

そんなものですか?
2006/08/09(Wed) 15:50:00 | URL | ひわ@小心者 [ Edit]

No title

う~ん、なんだか混乱してきますねえ~。

訪問着も合口の柄合わせが面倒なもの、簡単なもの、色々なのでひわさんのような良心的な方は悩まれるのでしょう。

でも私は割り切って決まりの料金を頂くことにしています。

以前お客さんから、絵羽のコート、それも合口が何箇所もある本格派の仕立て代を1000円アップで貰っただけで、陰口を言われたことがあります。

お馴染みさんだったので、こちらはサービスしたつもりでいたのでショックでした。

紋合わせだって1000円なのに・・
ことほど左様に素人さんには仕立て屋の仕事がわからない人がいるのですから、いっそキッパリ割り切りましょう(笑)
2006/08/09(Wed) 11:32:00 | URL | ちあき [ Edit]
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