縫い子さんの日がな一日(改)

「若き職人」の称号を返上しつつ、中々、「熟練の職人」になれない田舎の仕立て屋さんの日がな一日

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着物は一枚の絵画。

着物の柄のポイント。基本は、

   右後、左前。

です。
へらや裁ちのときに、
まるで念仏か、はたまたお題目かと思われるほどつぶやきならがら繰り返し覚えました。

   右後。左前。

仕立て方は、ところによって違いますが、このポイントは、変らないようです。・・・ってか、変ってほしくない。せっかく覚えたのに。

右後は、右後・肩。
左前は、左胸。の意味です。

ここに大きな、あるいは派手な柄をもってくると着物の柄取りとして、一番映えるのです。
なぜ、「右」は「後肩」で「左」の「胸」に柄を持ってくるのか。
上前が左だからではありません。・・・いや、結論を言うと、そうなんですけどね。

そもそも、絵羽もの(柄あわせのあるもの)が出てきたのはそんなに古くない昔です。
昔々、ロングロングあごーの時代の着物は、みんな小紋だったのです。

   で、今はその話ではないので、興味のある方は検索してください。
   そして、教えていただけるとものすごくうれしいです(えへへ)。

とある数寄者のお人がいらっしゃいました。
いわく、
「このすばらしい絵画をまといたいなり」・・・といったかどうかはともかく、気に入った絵を着物にしたいと思ったのが始まりらしい。

着物には天地があります。
当たり前ですが、肩山が天。裾が地です。

同じように、時系列もあるのです。
右後肩が起点。左前裾が終点。
右後肩から派生した物語(起)は左後ろで展開を迎え(承)、左胸・脇を通って(転)左前おくみで物語は終わります(結)。
物語はクライマックスが一番華やかです。
映画でも、小説、アニメ、ドラマ、何でも大体、最終回に向かってどんどん盛り上がっていきます。

束ね熨斗の柄が一番見やすいですので、今度何かの機会があったらじっくり見てくださいな。
束ね熨斗にどんな話があるのだと聞かれてもちょっと困りますが・・・^^;;;
あえて言うなら、着る人の・・・人生?

と、ちょこっと思い出したので、備忘のために。余談ですが、着物は後姿の文化です。
「夜目、遠目、傘の内」といいます。
何気ない影や、そこはかとなく漂う雰囲気で、美人は決まるんです。
面と向かって造形を言われたんじゃ、生まれつきはどうしようもないじゃないですか。
そういう意味で、日本の文化は、万人に平等なんだな~・・・と。
仕事中

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