縫い子さんの日がな一日(改)

「若き職人」の称号を返上しつつ、中々、「熟練の職人」になれない田舎の仕立て屋さんの日がな一日

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『花さか爺さん』を考察してみた。

夕べ、日も暮れたころに降りだした雪は、今朝方、2センチほども積もっていました。
いつもなら、昼になる前にきれいさっぱり融けてしまうのに、
昼間の暖かな日差しにも、そのまま涼しげにしています。
よほど、気温が低かったのでしょう。

庭の蝋梅が一つ咲きました。
去年は、暖冬のせいで、前の年の12月にすでに咲ききっていたのですが、今年はいつもの通りに、寒い中、甘い匂いがほのかに香ってきます。

その隣に、枯れ枝を曝す梅があるのです。
我が家の梅干の梅であり、梅シロップの梅です。
花も葉っぱもないそれに、薄く雪が乗っています。

そこでやめておけばいいものを、ふと。思い立ってしまったのです。

   「花さか爺さん」って、灰をまいて花を咲かせたのだよね?

   よもや、マジで、灰をまいて花が咲いたわけではあるまい?
   では、そこに至るまでの、作者の見た光景があるに違いない。

   それって、これ(=雪の載った枯れ枝)だよね?



枯れ木。というからには、季節は冬でしょう。
「桃には桃の、桜には桜の、梅には梅の花が咲いた」
というのだから、それぞれが、咲く前。
しかもつぼみもつけていなければ、枯葉さえない状態=枯れ木。

お天気のことは、特には触れていないのだから、
絵本で見るように、晴れていたっていいし、雨だっていいのです。

で、推察するに、この物語のお天気は、吹雪!
爺さんが灰をまいて、ある程度離れた木々全体、本によっては、山全体に花を咲かせるほどに行き渡らせなければならないことを考えると、旋毛を巻く風が吹いていたに違いないのです。
そんなに寒くない地方で降る雪は、大抵、水分を含んだ湿った雪です。
湿った雪は大粒(?)になりやすいです。
はらはらと舞い落ちる美しいではなく、
やけくそのように、どんどこ、「降る」というより「落ちてくる」に見えるのです。
しかも、湿っているので着雪しやすい。
灰=雪と考えると、つまりは、吹雪。

そういうことを、作者は見て、あるいは知っていたのでしょう。

ってことは、
作者さんは湿っぽい雪の降る地方の出身。
日本海側か。それとも、東北地方の南部。

探し出せたのは「富山県」でした。

   うん。
   まあ。日本海側だわな。
   当たらずといえども遠からずって事で。えへ。


思い巡らせて見たのです。
富山県のとある山あいの、雪深い村で、
逆巻く吹雪の中、つっかい棒の窓から見た光景は、
まるで花が咲いたかのように雪をかぶる枯れ枝を取り巻く、風。雪。
風に舞い上がる灰のように、重さを感じない雪。
いつかその枝に咲く花を夢見て、春の来るのを待ちわびたことでしょう。

室町時代末期から江戸時代中期に成立した物語だそうで、
「御伽草子」に入ってるかと思って、検索してみたけど、・・・見当たらないなぁ。
「御伽草子」じゃないのかな?


参考にどうぞ。
http://marmi.babymilk.jp/mukasi/mukasi.index.html
http://enkan.fc2web.com/minwa/sonota/07.html


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