縫い子さんの日がな一日(改)

「若き職人」の称号を返上しつつ、中々、「熟練の職人」になれない田舎の仕立て屋さんの日がな一日

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かぶり。

たまには、本来の目的、和裁の話を。

着物とは、「袷(あわせ)」といって、裏地の付いたものと、「お単(ひとえ)」といって、表生地のみのものがあります。

簡単に言うと、
「袷」は縫込み(所謂、縫い代)が見えず、縫い目も見えません。
「お単」は隠すものが無いので、縫込みは折り返して絎けたりして隠します。その分、表に絎け目が見え、裏には縫い目が美しく並んでいるわけです。
つまり、
「袷」は表と裏の2種類の生地から出来ているのです。
(厳密には、八掛を加えて3種類ですが、時に、表生地と同じこと(共八掛)もあるので、今は省きます)

もちろん、生地質が違うわけです。

バブリーなころに、リバーシブルの着物が一瞬だけ流行りました。
リバーシブルなわけですから、裏返しても着られるように、裏地も表と同様のものが使用されていました。

そういう特殊な場合は除いて、押しなべて、胴裏が使われるのです。

生地質が違うということは、伸縮率が全然違うのです。
だから、出来上がって不当に放置しておくと、表だけが縮んでしまって裏が余ってきたり、逆に、重力に負けて(かどうかはともかく)表が伸びてしまって余ってきたりするのです。

これを、「かぶり」といい、この状態を「かぶっている」というのです。
表が余っているときは「表がかぶっている」
裏が余っているときは「裏がかぶっている」
丈(裾方向)でかぶっているのを「丈かぶり」
巾(裄、袖巾や身巾)でかぶっているのを「巾かぶり」

見本や部分直しでくる和服をお預かりしたときに、一番ショックを受けるのが、このかぶりです。

袖丈直しをお預かりした場合に、どんなに、振りが「ふいて」(=胴裏が表よりも広く、「巾でかぶっている」こと)いても
そこは、手をつけてはいけないのです。
なぜなら、そこは、指定外なので課金対象になってしまうから。

つまり、それは、「余計なお世話」でもあるのだ。

でもね。

袖底を縫う場合に
振りが吹いていると、いろいろ面倒なのです。

   いっそ、袖、作り直してくれればいいのに・・・ぶつぶつ

さて。
このかぶりですが、
仕立てる際にも生じます。
へらが甘いときには、ものすごくかぶったりします。

でも、仕立ての際にあまりかぶらせたことはありません( ̄^ ̄)。

ときに、和裁関係のサイトを徘徊していると、
かぶりの話なんか出てきますが、
あんまり経験ないなー・・・エヘヘ

湯のし機や地のし機のことなんか、時々話題になっていますが、
私は、霧の吹かないアイロン(5㎏)一本やりです。

松下電気の95年製。職業用自動アイロン。って書いてある。
アイロンは、フッ素なんかの加工がしてあると、使いにくいです。
ものすごい勢いで静電気が発生するので。ものすごく蛇足ですが、
「職業用自動アイロン」の、「自動」って、どの辺を指して「自動」って言うんだろう・・・。
温度調整は、つまみを回して、自分で調節だし。
コンセントにさして、温度を上げるってとこいらかな?
例えば、昔のアイロンみたく、中に炭なんか入れなくてもあったまるってこと?
それとも、あったまった後に、希望の温度まで上昇させて、それを維持する。ってあたり?

それを、わざわざ「自動」ってことわりを入れるのかな?

それじゃあさ。
「自動」じゃないアイロンって、いまどきあるのかな?
あるとしたら、どんなのかな?

・・・って考えるあたり、あたしってイケズか?
仕事中

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4 Comments

Comment

No title

ミシンは鍛えました。
コートはすべてミシン縫いだったので、已むにやまれず・・・。
とはいえ、今の、ボタン式のスタートは出来ません。

何でしょうねぇ。つい、でこピンよろしく、びしっと突いてしまって、ミシンが仰け反るんです。
むぅ・・・。
2005/12/15(Thu) 18:17:00 | URL | ひわ@鍛えてますから。 [ Edit]

No title

羨ましいです!私はミシンを使いこなす能力がありません。
 ご質問のアイロンの温度調節については、どうせなら?という事で、自分のブログの写真付きの記事にしてみました。
 宜しければ見てやって下さい。
2005/12/13(Tue) 21:44:00 | URL | 四の三半 [ Edit]

No title

おお。あるんですね。「自動」でないアイロンって。
つかぬ事をお伺いしますが、温度調節はどのように?
やっぱり、霧を吹いて温度を下げるんですか?
温度確認しないと、うかつに使えないですね。焦げそう・・・。
夏のことを考えると、お気の毒です・・・。放火犯にだけはならないよう、お気をつけくださいませ。

古い自慢でいくと、うちのミシンは母の嫁入り以前のものです。
父が「足踏み」だったものを「自動」に直してくれましたが、
私的には、足ふみのほうがまっすぐ縫えます。
小学校・中学校の家庭科は足踏みミシン使用でした。

余計な機能が付いていないだけ、こちらも故障なしの現役ですw
2005/12/11(Sun) 23:37:00 | URL | ひわ@消火器もってこい [ Edit]

No title

私が使っているアイロンは母のお古の、自動調節機能(サーモスタット)の無い重さが6ポンドのアイロンです。
 温度調節の機能が無いので、電源を切り忘れると灼熱地獄?もとい放火魔になります。
 でも作りが単純なので30年故障無しの現役です。
2005/12/11(Sun) 20:59:00 | URL | 四の三半 [ Edit]
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