縫い子さんの日がな一日(改)

「若き職人」の称号を返上しつつ、中々、「熟練の職人」になれない田舎の仕立て屋さんの日がな一日

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め!

家には、今、デモドリがいる。

こいつは、新種の『鳥』で、相方を見つけて巣立ったはいいが、相方との相性がどうにもこうにも、ニッチもサッチもいかなくなって、古巣に帰ってきた『トリ』だ。

やがて、『バツイチ』という所定の『位置』に収まることになる。

彼のために、ガレージを作ることになった。
何でも、自力でやらずば気が済まない(金がないとも言う)ご老体を手伝って、コンクリートをガッツンガッツン壊すことになった。

   本当は、仕事をするつもりで、太極拳、半分で切り上げてきたのに……。



愚痴っぽくなっちゃいました。
長いので、「仕方ないな。聞いてやろ」という心の広い方のみ、続きをどうぞ。宮城県は、過去、宮城県沖地震によって、倒れたブロック塀の下敷きになってお亡くなりになった方々がいらっしゃったので、ブロック塀の作りはとっても頑丈。

だからかどうかは、定かではないが、地道に、コンクリートの基礎部分に切っ込みを入れては、コツコツと崩している。

シンケマッチョ(屋久島の言葉で、気が短くてイラチなこと)なワタクシは、傍らににょっきりと立ち尽くしている金鎚をさして、

   「なんだイ、こいつで、がっつんがっつん、叩いたら駄目ナン?」

現場監督(ひわ父)いわく、「駄目やった」。

   「駄目なことはないでしょう」

ほれほれと、人払いをかけ、腰を軸にして、振り子の要領で

   ガッツン!!! ガッツン!!!!

やりながら、「浅間山荘事件」の鉄球を思い出したよ。

ちなみに、この金鎚は、柄の長さが床からお尻ほどもあり、真っ直ぐ立てたら、頭の重さでたおれることがないという、ツワモノ。

何度目かで、コンクリートに、ひびが入り、さらに何度目かで、めでたく砕けた!

   おおっ!!

っと、歓喜の声。


   ………っつかさ。おとっつあん。
   ほんとに試してみたんかい? 無邪気に喜んでるけどさ。
   針より重いものを持ったことのない、深窓の令嬢に、土方仕事をさせるとはね~……。

心の中での呟きは、こっそり。

大雑把な仕事はいいんです。それで終わりだから。
でもさ。そこを乗り越えて、庭に車を入れるとなると、ある程度の平らが必要。
砕けたままのコンクリートの壁はでこぼこしていたので、そこからは、地道な作業が待っていた。

つまり、それまで、現場監督がやっていた「こつこつ」。

そこまでやったら、付き合わざるを得ない。というか、この御老体にお任せしていたら、いつになるやら……。
そんなわけで、楔を金鎚(小)でこつこつ叩きながら崩していく作業よ。

   あたし、和裁士なんだけどなぁ。いつから、石工になっちゃったんだよぉ。

楔を外して、おててに、ごちっと当たるたびに、
 
   あたし、和裁士なんだけどなぁ。燻銀の左手(黄金は右手)が使えなくなったらどうするんだよぉ。


なかなか砕けないコンクリートに、石工さんのお話を思い出したよ。

石には、目、があるそうな。
そこに、かっつんと楔を入れると、簡単に割れるそうな。

潮にも、目、があるそうな。
潮目。といって、それを読んで漁をするのだそうだ。
伯父に、その見方を、それとなく教えてもらったけど、よくわからなかった。

そういえば、生地にも、目、があるよな。
地の目といって、それを通すのに、結構時間がかかったよな。

……そういえば。
舗装屋さんって、毎日、こんな仕事見てるのかなぁ。
土方仕事は、大変だよな。


本当に大変だったのは、次の日。


足は立ったけど、腰は立たない!
握力が戻らない!
金鎚で叩いた左手が、誰かを殴ってきたら、多分、こうなるんだろう。赤く腫れて。

でも、膝の裏が筋肉痛だったのは、多分、太極拳で伸ばしてきたから。


・・・・・・。鍛え方が足らんな。
日記

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