縫い子さんの日がな一日(改)

「若き職人」の称号を返上しつつ、中々、「熟練の職人」になれない田舎の仕立て屋さんの日がな一日

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割を入れることについて

 男物の裄を接ぐことを、「割を入れる」といいます。
 これは、ただ単に反物の巾が狭いから、別の布を接いでいる、わけではありません。

 昔、昔。
 殿方は、大柄でも現在には程遠く、相撲取りでも現在の標準ぐらいです。
 反物には規格があます。これは、決められて統一されたものではなく、織機によるものです。体格に対して十分だったのでそれ以上は作られなかったのでしょう。
 それで、昔は反物の巾は9寸から、広くても9寸5分。

 入門したころのへな猪口のころは、体も小さく力も非力です。
 食って、稽古して、脂肪と筋肉を付けて、先輩に投げられながら、四股も踏んで、としているうちに、体格が良くなってくるわけです。
 必ずしも体の大きさ=相撲の強さではありませんが、大きくなるとそれなりに強くなるわけです。
 ちょっとあたられたぐらいでは吹っ飛びません。

 そうして、大きく強くなると、従来の反物の巾では、どうしたって足りないわけです。そこで、袖で接ぐことになります。強くなるということはそれなりに収入も上がってくるということです。
 それはつまり、布が多くいることになり、布が財産のひとつだった時代、身を立てた証でもあるのです。

 そこから、立身出世の願掛けのように、わざと、割を入れた着物を作ることもあります。
 まだ若いお相撲さんや、駆け出しの社長さんが、今ある自分、あるいは立ち上げたばかりの会社がも一回りも二周りも大きくなれるようにとの願いをこめています。

 割を入れた着物は、そんな風に縁起の良いものなんです。

 決して、裄が足りなかったから接いだだけ、ではない、深い意味、・・・・・・も、あるんですよ。
 
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男物

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時々・・・・・・。

 昔の友達のことは、あんまり思い出さないけど、数年前まで、はまってたオンラインゲームで知り合った彼らは、どうしてるだろうと、時々思い出す。

 新婚さんもいたし、院卒で就職決まったやつもいたっけな。
 女医さんと不倫してたやつは、どうしたかなぁ・・・・・。

 ま、みんな年下だったけど・・orz...
日記

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へにゃごん。しゃべる!

 へにゃごん、2歳。
 最近の成長は目覚ましく、一日のうちで使える日本語が、見る見る増えていく。

「どこまでいきますか?」と、かかがきくと、「あっちまでいきますっ!」
「到着ですか?」ときくと、「とうちゃく・・・・・・、だよっ!」

 階段は木目なのだが、節があって、それを気にしているので、
「それは、階段の『目』なんだよ。へにゃごんが、落ちたりしないように見ててくれる、優しい目なんだよ」
 と、言ったら、
「かいだんのめ! こわい・・・・・・」

 ねぇねの位置づけは、ますますマブだちになり、ちょっとでもいなくなると、
「ねぇねー! こいよー!」
 
 ・・・・・・え? こいよ?

「こいよー!」
 両手を差し出して、自分の隣に、どうぞといわんばかりに「こいよ、こいよ」と誘うのだ。
 どっから覚えてきたんだ。その言葉^^;

 最近、ごっこ遊びが気になりだした。
 食べたふり、飲んだふりは、2歳前からしていたけど、ものを何かに置き換えて、たとえば、顔の書いた円筒上のものを、人に置き換えて、こんにちわ。と、決めた範囲に入ってくると、それが家なのだと理解できるようになった。

 洗面所に入る前は、暖簾の前に立ち止まり、
「とんとん!」←口で言う^^
「はーい。どなたですか? へにゃごんちゃんですか?」
「へにゃごん、ちゃん、だよ!」
「どうぞ、お入りください」
 暖簾を掻き分けて、「がらがらがらがら」
 という、一連の動作を要求する。
 ねぇねとの遊びなので、知らないババやかかがすっと入ってしまうと、
「いやっ」と拒否!
 また、最初から。

 へにゃごんが自分の名前を言えるようになったのはつい最近。年末に初めて電話で、「へにゃごん・・・・・・かな?」と可愛い確認もしていた。
 お正月があけて、かかと泊まりに来たときは、
「へにゃごんちゃん」と自分でチャン付けしていた。

 可愛さ倍増計画驀進中。
メイちゃん

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吉次を煮よう!

 今日は、飯当番だった。
 数日前に、冷凍庫を穿り返したら見つけた、吉次の切り落とし@骨多し。

 自慢だが、ワタクシは、煮魚はしたことがない。
 いや。
 一回だけしたことがある。
 カレイだったかな。
 そんなことは自慢にはならないんだけど。
 まあ、そこそこにおいしくできたから、いい。っちゃ、いいんだけど、それを自信にできないのがひわさんクオリティ。
 一回成功したからって、次、うまくいくとは限らないじゃん?

 煮魚に始まって、煮物・煮つけ系は、苦手だ。
 まず、味が決まらないのが難しい。
 最初の味付けがそのまま、その料理の味になるとは限らない。
 煮付けは、煮汁の味を素材に付けるので、煮付けというらしい。
 煮物は、煮汁の味を素材に染み込ませて煮た物なので、煮物。

 つまり、どっちも、煮汁がうまくいかないと、その味が決まらない。

 で。
 ひわ母が留守をしていたので、聞く相手もなく、仕方がないから、普段から文句たらたらの「クックパッド」に聞いてみた。
 クックパッドって、あんまりおいしくないんだよね。とか、つぶやきながら。

 ひわ母から習った味の基本は、1:1:1。醤油:酒:みりん、あるいは砂糖、酢など。
 クックパッドと、基本と、ひわ母の調味料のアバウトな使い方を参考に、こんなものかとどきどきしながら煮汁を作った。
 参考にしたのは、こちら。キンキの煮付け

 水(だし汁) 90cc
 酒 110cc
 醤油 大匙1
 めんつゆ 大匙1
 みりん 大匙1
 砂糖 大匙2
 生姜 程よく適当に
 昆布だし(顆粒)ほど良く適当に


 3人で食べたけど、4人前はありそうな煮汁でした。

 煮立たせてアルコールを飛ばしたあとに、半解凍の吉次を投入。
 オーブンペーパーを落し蓋に。
 本当は、解凍したものの法がいいらしい。
 弱火で煮るのは生臭さの元。と、書いてあったので、中火から強火あたりを。
 5分ほど煮たら、身がやせてきそうだったので、中火へ。
 もののサイトには、20分煮る。と書いてあったけど、これ、20分も煮たら怖いよね。
 と、吉次に尋ねて、10分ほどで火を止め、放置。

 少し甘い目にできましたが、まあまあ、こんなところか。

 ふと。
 あたしの料理は、お袋の味ではなくて、クックパッドの味かぁ・・・・・・orz...
お料理

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古典柄の範囲

 古典柄。と、十把一絡げにいいます。
 こんな古典柄がすき! とか、今時の柄じゃなくて、古典柄にしたい。とか。
 皆さんのおっしゃる、いわゆる「古典柄」の指し示す先を見ると、思わず、言葉に詰まったりするのだ。

 これを、「今時」というんじゃないだろうか。

 総絞りの古典柄です。
 という振袖を仕立てたことがあるけれど、実は、絞ってなくて、変わり織りの、しかも、柄は昔風の花柄ではあるが、色使い、そのデザイン、どれをとっても今風だったorz......

 自分的には、「古典柄」というと、束ね熨斗あたりの、壮大な柄付けだったり、御所車とか牡丹とかの舞い散る臙脂の柄だったりするんだが。
 これは、もしかして、バブリーな古典柄、というところなんだろうか。

 まあ、バブリーな振袖といえば、バラや洋蘭の咲き乱れる、べたべたの箔のついている絨毯柄を思い浮かべるのだが。

 それにしても、振袖のような派手な着物を着るときには、バランスをとって、白半襟が常識的だったと思うのだが、現在は、柄物のカジュアルな半襟に衿比翼を重ねて、装い的には、ちゃんぽんなイメージになっている。
 洋装でいくと、イブニングドレスに木綿のTシャツが襟元から見えているような感じ。

 「古典」回帰もいいけれど、もう少し、目の肥えた呉服屋さんと少しレトロな着付けさんが増えたほうが、着物文化の発展に繋がると思うのです。

 お目汚し、失礼いたしました。

雑談

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世界に一つだけの花

 SMAPは、特に好きでも嫌いでもなく、鳴ってたら聞くぐらいのものです。
 ずいぶん前にはやったこの歌も、作詞作曲が、なんと、ジャンキーだったこともある槇原敬之。
 マッキーも、昔よく聞いたほうで、いまだにCDが棚の上に並んでいたりもする。

 で。
 この曲を聴いたときから思っていたのだが。

 No.1にならなくてもいい
 もともと特別な Only one



 もともと特別な、唯一無二の存在だから、別にがんばっていちばんにならなくてもいいぢゃーん(ひわ訳)
 
 ってことだよね?

 でもさ。
 唯一無二の、どこにも代わりのいない、たった一人の特別な存在ならばこそ、No.1を目指したっていいんじゃないの?
 そこまで、一番を否定する理由はなんだろうなぁ・・・・・・。
 一人ひとりが、特別な存在って、つまり、誰もが平凡な一人の人間だって歌ってるようなものなんだと思ったのは、私がひねくれているのか。

 今、受験勉強がんばってる姪っ子ちゃんを思うと、がんばることを否定してるようにも思える歌詞に、引っかかってしまったのでした。
 いえ。
 もう、ね。
 スルーしてください。
日記

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和裁も広告の時代

 技能グランプリに出たときにお世話になった先生がやっている京都の専門学校が、やたらと目に付いた。
 Fc2で、「着物 和裁」で検索してみたんだけど。
 しかも、皆さん同じ文句で、「和裁するなら、ここ! いいよ! 確実に技術が身につくよ!」とのこと。
 
 ははぁ・・・・・・。
 どこかの、こういう文句で、サイトやブログで宣伝してくれると、ポイントやお金をくれるよ。ってところにでも、お願いしたか・・・・・・。

 先生・・・・・・orz... 記事の続き
日記

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謹賀新年!

 掃除は、年末ではなく、ここ2、3年、年始にやってる罰当たりなひわさんです。
 あけましておめでとうございます。

 ラジオを聴いていたら、小寒過ぎたら、「寒中お見舞い」となるそうです。
 え? 松の内は大丈夫なんじゃ?
 ・・・・・・松の内って、小寒までのこと?

 相変わらずです。
 今年もよろしくお願いいたします。

 さて。
 気分も一新、大掃除をして、場板に敷くネルを新調しました。
 場板とは、作業台のことです。バイタといいます。
 そこに、ネルをしいています。
 もう、かれこれ、10年以上使用していると、ふわふわ繊維も落ち、すでに糸のみ。
 色も、素でおいた熱々の鏝のあとや、アイロンのあとが所々に残り、黄ばんで色素沈着。

 もうだめね。
 お疲れ様。

 バイタの幅が76センチぐらい。
 ほぼ2尺。
 多くのネルが、110センチか90センチのところ、なんと! 72センチ幅を発見。
 手前はまっすぐを確認するために少し隙間を開け、向こうは、多少の隙間はいいだろうと、購入決定。
 水通しをして、たたんでおいてあった物を、ぶわっと広げ、嬉々としてバイタの足に挟んだところで、ん?

 なんか、すげー、隙間が開くんですが。
 バイタとネルの差が、4センチ。
 手間2センチあけても、向こう2センチほどしか開かないはず。
 なのに、向こう、1寸5分ほどもあいてるんですが? 
 ・・・・・・?

 おかしいと思いながら、サシを持ち出し、おいてみた。

 68センチ。
 え? 68センチ?

 なぜ、68センチ!?

 水通しをして詰まったらしいです。
 まさか、綿100%で、4センチの幅が詰まろうとは思いもよらず。
 詰まったのが丈なら、まあ、そんなものかと思うのだが、幅だよ。巾。

 まぢか。

 幸先、よくないね。
 今年は、確認の年にしよう。

 今年の目標は決まった。

 石橋は叩き割る。
 いや。叩き割ったら困るから、叩き割るつもりで。
日記

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柄の配置について

 小紋柄は、大変、裁ち合わせが難しい反物です。
 一番センスが問われ、一番数学的繰りまわしが必要なものでもあり、これがうまくいくと、一仕事終わった気になってしまうものです。

 そして、この、小紋柄の厄介なところは、教わった教室、地域、先生のセンスによって、180度違うことがあるのです。

 私が教わった小紋柄の裁ち合わせは、右後ろ、左前。右肩、左胸。です。
 言ってることは一緒です。
 一番重要なのは、右肩です。
 ここに、一番映える柄を持ってきます。二番目が左前、つまり、左胸です。ここに、2番目に映える柄を持ってきます。
 すると、必然的に、すそから1尺から1尺5寸ぐらいのところに柄がきます。が。柄置きの順番として、右の肩で立てた柄は、必ず、上前の前で寝ます^^;
 そういうものなのです。

 こんな小紋は買ってはだめ。
 という記事があって、よく読むと、前身ごろで柄が寝るのは、着物として、そもそも、反物として失格なのだそうです。訪問着風に仕立てることに苦心している。
 と。
 
 そうなんだ・・・・・・。
 でもさ。
 訪問着って、連綿と受け継がれてきた着物文化の中では、つい最近出没したぽっと出の新人なわけです。
 歴史的には、小紋のほうが古いわけで、どれだけ訪問着様が偉いのかは知らないが、小紋は小紋として、どんな反物でも、素敵柄に配置して着たらいいんじゃないのかなぁ。

 ちなみに、師匠は、いつでもどこでもどんな柄でも、いいところで柄を立てるのは、無理だ。
 と、言い切っていました。
 どうしても右肩で寝るときは、右の背で立てる。
 だめなら、右袖で立てる。

 なぜなら、着物の正式は、帯つきといって、帯を締めたあとに上から何も着ない格好です。
 その状態で、バッグを持ったり、軽く手を前で添えたり、また、テーブルの陰になったり、座ったりで、前身ごろは隠れることが多いのです。
 顧みて、上半身。特に、後ろは、帯を背負って肩辺りは、隠れるものがなく、常に人目にさらされます。
 一番目立つところは、肩回り周辺なのです。

 だから。右肩。
 ちなみに、右肩に一番大きな柄を持ってくると、追いかけ裁ちで、必ず、おくみに華やかな柄がきます。
 そんな理由からも、右肩の柄は、上前の前を犠牲にしても立てるのです。

 ですが、それはそれ、先生が前を立てるといえば、前を立てたほうがいいのです。
 だから、件の「訪問着風に」小紋柄を置くのも、間違いではないのです。
 そこでは、着物文化は上前の前身ごろを重要視するとおっしゃってましたが、そこからして、違うんだもの。裁ちかたもぜんぜん違うのは当たり前なのよね。

 と、納得してるくせに、何で噛み付いたかというと。
 なにも反物そのものを「失敗」、染めたやつを「無知」呼ばわりしなくてもさぁ・・・・・・orz...

 

 
仕事中

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