縫い子さんの日がな一日(改)

「若き職人」の称号を返上しつつ、中々、「熟練の職人」になれない田舎の仕立て屋さんの日がな一日

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七五三の着物についての一考察

 また、と、あるところで見かけた記述ですが、七五三といえども、殿方の正装は羽織必須だそうです。
 必須。
 そうかもしれません。
 殿方の正装は、紋付羽織袴ですから。
 確かに、女の子は、振袖様の袖の長さです。未婚の女性の第一礼装ですから、それでいいわけですが。
 でもさ。
 女の子が着る被布は、礼装ではありません。むしろ、帯を隠すための室内着の普段着です。
 第一礼装に、普段着を重ねるこの矛盾。
 そう考えると、わざわざ、羽織を重ねて、「正式」にする理由がなくなります。
 女の子は矛盾がまかり通って、男の子は道理を通さねばならないことはないのです。

 お宮参りに使った初着に袴を合わせます。
 それに羽織を合わせるとなると、余計な出費がかさむわけです。
 そういう意味でも、あるものですむならそれでいいと思うのだけど、やはり、そうはいかないものなのでしょうか。

 3歳のお祝いは、男の子もするものだと思っていましたが、所によっては、男の子はしないところもあるそうです。
 そして!
 3歳のお祝いには、男女問わず、初着をあげ取りしたものに「被布コート」!! 
「被布コート」!!
「被布コート」?
 別に、コートにしなくても、被布でいいじゃんね?
 それはともかく、女の子は被布、らぶりー♪ ですが、男の子は、袖なしの羽織がいいと思うのです。
 ちゃんちゃんこ、ともいいますか。
 被布は、丸いラインが女の子のふっくらしたかわいらしさを、
 羽織は、縦のすとんと落ちるラインが、男の子のシャープさを表現しているようで良いと思うのですが、今は、「らしさ」というのに、アレルギー的抗原抗体反応を見せる方が多いようです。
 いいじゃんね。
 女の子はおんなのこらしさ。男の子はおとこのこらしさ。人間の多様性というやつです。
 
 さて。
 うちのへにゃごんも、3歳のお祝いをしました。
 といっても、数えですから、実際は、2歳になったばっかり。
 なのに、お宮参りに使った初着では、微妙に前巾が・・・・・orz...

 初めての姪っ子でもあるまいし、そんなに張り切らなくてもいいじゃないか。と、内心苦笑しつつ、正絹の総絞りの羽織をつぶして被布に仕立て直し、どこからともなく引っ張り出してきた一つ身の初着をわざわざ仕立て直して、あげを取り、紐を付け直しました。
 お襦袢はどうしようかなと思いましたが、2歳になりたての小さな子に、ピンクの下着にお襦袢を着せるのは気の毒だったので、下着は却下。さらしで半襦袢を作り袖襦袢を付けました。
 そして、どうしようか悩んだ挙句に、後学の為に、被布飾りを自作しました。
 楽天をさ迷い歩いた挙句に、とうとう、正絹の江戸打ちの安いお店を発見。
 といっても、 10メートルで3000円ほどになりましたが、まあ、とある組紐やさんでは、1メートルで1000円ほどになるので、激安です。
 出来は、冷や汗モノです。
 いいんです。仕立て屋の身内の着物です。

 ちなみに、「仕立て屋の身内の着物」らしく、どう裏は継ぎ接ぎでした^^
 後で気づいたのですが、よくみると、袖の裏に虫食い穴が・・・・・・orz...
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子供もの

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おなかをこわした。

 朝、起きたら、おなかをこわしていた。
 原因は、分かっている。

 昨日の夜、米に水を入れないでご飯を炊いた。
 途中で気づいて、あわてて水を入れた。なべは割れなかったけど、なべに接地していた米は炭化していた。
 そばにあった炭を投げ入れて、そのまま炊いたけど、香ばしいを通り越したニオイがした。

 そうじゃなかったら、昨日焼いたアップルパイを一人で半分ぐらい味見したことかな。

 それとも、昨日、昇段試験があったから、腸も緊張してたのかも?
 終わったー! と思ったら、腸も気が緩んだかも。

 朝一で、トイレにこもって全部出したら、なんだか、痩せた気分。

 伯父の退院に田舎に帰っていた母が、今日帰ってくる。
日記

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ワタクシが見た七五三。

 見渡すといろいろいます。
 手前味噌から。

 へにゃごんは、一つ身に上げをして、初着の紐を解き、中に心を入れたものを帯にして、総絞りの羽織の仕立て直した袖なしの被布。中は、さらしの身頃に、えげつないぐらいまっ黄緑のブロードのはぎれを半襟代わりにかけて、初着についていた鼻血が出そうな真っ赤な袖襦袢を付けた半襦袢。
 
 被布の衿にひらひらのついた赤ちゃん仕様。
 大抵は、綿が入っているのでふっくらもっさり。
 被布の窓が大きすぎて、舌がべろんと、あっかんべーされてるイメージの被布が多い。
 そういうものは、大体、首が詰まって前のめりに見える。

 きらきらのサテン地のように妙に光る着物もあった。
 化繊だし、綿も入っているから、張りがあるのは仕方がないのだけど、もう少し、絹に似せた垂れ具合を再現できないのだろうかと思うものが多い。
 綿抜きでいいと思うんだけどねぇ・・・・・・。

 被布の竪衿が折り返って着ているものもあった。
 大人で言えば、花魁風なんだろうか。

 どの子もかわいいが、黄八のアンサンブルがいた。
 可愛いよ。黄八のアンサンブル。町娘風ですごく可愛い。
 かわいいがっ!!
 七五三なんだから、せめて、染めの着物にしようよ。
 黄八のアンサンブルは、お正月にしてさ。

 男の子もいた。
 男の子は、今はやりの、壮大な羽織を着ていた。
 明らかに、借り物。
 
 思い返しても、自前であつらえた子はいなかったなぁ・・・・・・。
 お母さんのお下がりとか、おばあちゃんがとっといてくれたとか、ありそうなものなのに、それらしい子はなかった。
 とても残念。

 さて。
 七五三なのだから、7歳の子もいた。
 きっちり帯を締めて、しごきを巻いて、頭はきれいに結い上げて、すっかりお嬢さん。
 もちろん、帯は作り帯らしく、かっきりしていたけどね。

 祝詞をあげるのに控え室で待っていたら、一人の女の子が、何度も、前を通る。
 鮮やかな色使いの絵羽付けの振袖で、おしゃまさんらしく、手を軽く曲げて、おしとやかにそそと通り過ぎる。
 手を曲げるのが、えらいなと思った。
 今時、成人式でさえ、だらんと手を下ろしてにょきっと出してるだらしない格好のお嬢さんが多いのに。

 ちらりと、へにゃごんをみて、ついっと頭をそびやかして通り過ぎる。
 へにゃかかとふと顔を見合わせて笑ってしまった。

「お姉ちゃん、きれいだね~。いいね~。へにゃちゃんも、あと少ししたら、あーいうの着るんだよ~」

 といってあげたら、本人も気を良くしたらしく、へにゃごんの頭をひとつ二つなでてくれた。
 祝詞のあと。
「『あーいうの』は着ないけどね」
 にやっと笑いあって、へにゃごんの頭をなでた。

 そう。
 あーいうのは着ない。
 
 どういうのにしようかなぁ・・・・・・。
 やっぱり、染めの小紋だよね。

 ひわ母の四つ身の晴れ着がある。
 雪輪の綸子の小紋もあったから、あれを四つ身にしてもいいなぁ。
 でも、もったいないかも。
 
 また、オークションでも覗いてみよう。
 予算は5000円くらいかな。
 
子供もの

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へにゃ言宗

 へにゃかかの嫁いだ家は、毎朝6:30ごろ、仏壇に向かって、お経を唱えるらしい。
 この頃は、へにゃごんも一緒のようだ。

 へにゃごんには、へにゃごんが開祖で教祖の「へにゃ言宗」がある。
 真言ではなく、「へにゃ言」を唱えるのだ。
 
 仏壇に向かってお経を唱えているおばあちゃんの隣に並んで、ゴム製のお数珠をビヨンビヨンしながら、
 まず。
「えーっと」
 から始まり、ありったけの語彙を駆使して、
「ととと、かかと、○×△♪*+□~~、で、こっち、~~で、えっと・・・・・・、ぶー~~っで、・・・・・・」

 時々、「へにゃ言」に負けて、おばあちゃんは間違えそうになるそうだ。
 恐るべし。へにゃ言宗。
 


 
メイちゃん

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仕立て屋だから^^

 お仕立ての仕事をお預かりしていると、いろんな生地を見られます。
 ですから、一般的に着物好きの皆様に比べると、いろいろと勉強できるのは事実です。
 
 という理由から。

 総絞りを洗いました。
 エマールはなかったので、その他の、お洒落着洗い用洗剤で、ややぬるま湯。
 全部解いて、ばらばらのまま、ざぶざぶと、それはもう、雑巾でも洗うかのごとく、力強く押し洗い。もみ洗い。
 そのまま、2時間ほど放置して、ややぬるま湯で、今度は、すすぎ。
 それは、もう、雑巾でも洗うかの・・・・・・(ry

 実は、総絞りの生地ほど、丈夫なものはないのです。
 元は正絹の綸子です。
 綸子でも、厚みのあるもので、絞り用のものがあります。
 これは、大抵のことには動じない、立派な強さがありまして。

 それはそうです。
 鹿の子絞りなんていったら、細っかい生地を、ちょこんとつまんで、それを糸でぐるぐる巻きにするのです。
 それを、何千も糸で巻いた後、今度は、ぐらぐらの湯で煮立てます。
 洗います。
 煮立てます。
 洗います。
 糸を切ります。
 洗います。
 伸ばします。
 干します。

 ・・・・・・生地が痛まないほうがおかしいぐらいの過酷な状況を乗り越え、着物になるわけです。
 普通のちりめんなどは、煮立てた時点で、生地が怪しくなります。
 水につけただけで、恐ろしい詰まり方をするわけですから、水、現金・・・・・・じゃなくて、厳禁。

 そんなわけで、総絞りほど、扱いやすい生地はありません。
 縫うのはめんどうだけどね。
仕事中

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相方の名前

 ふたが、そこに、それだけあったとします。
 そのふたの本体を呼ぶとき、なんていうんでしょう?

 蓋だけが、ぽつんとおいてあると、開いたままの本体って気になりませんか?
 蓋がないなら、「蓋どこいった?」と聞けばいいのです。
 その蓋の素材は、何でもいいんです。
 本体に合わせて、紙かもしれない。ガラス瓶だと、金属性が多いですね。ジャムの蓋とか。プラスチックもあります。木製の本体なら、木製であったりもします。
 でも、蓋はふたです。
 そんな感じで、本体を総称してなんていうか。

 うちでは、瓶であっても箱であっても「み」といいます。
 漢字で書くと、多分、「実」。
 
「この蓋の『み』って、どこいった?」

 って、いいます。よね? ね?
日記

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